【SwiftUI】カレンダー日付選択(DatePicker)の使用方法と種類
- 2024.06.20
- SwiftUI
- DatePicker, SwiftUI, カレンダー
本記事ではデートピッカーと言われる日付選択の使用方法と実装について解説していきます。
DatePickerとは
DatePickerは、その名の通り日付の選択をすることができる機能です。主に入力項目をクリックするとカレンダーが表示されてそこから日付を選択するスタイルが一般的です。
DatePickerの設置
viewsライブラリからDatePicker()をソースコードにドラッグ&ドロップすることで設置することができます。
viewsライブラリは、Xcodeの右上にある+ボタンをクリックするかショートカット「shift+command+L」を押すことで開くことができます。

配置されるソースコード
DatePicker(selection: .constant(Date()), label: { Text("Date") })
DatePickerの設定値
DatePickerの基本表示に使用する設定値には、selection,labelがあります。各設定値について解説します。
selectionには、現在選択されている日時の情報が入ります。データ型としては、日付型の@State変数を設定します。
DatePicker()はselectionのパラメータにバインディング型のデータを要求しているため、変数の値を監視してviewを再描画できる@State変数を定義し、その変数に「$」をつける形でパラメータを渡します。
labelには、カレンダーにつけるラベルの表示名を指定します。現在の日時なのか、スケジュールに使用するための日時なのか、実装するアプリケーションの用途に合わせて指定できます。
設定値をそれぞれ設定した場合のソースコードは以下のようになります。
@State var selectedDate = Date()
var body: some View {
VStack {
DatePicker(selection: $selectedDate, label: { Text("日時情報") })
}
.padding()
}
実行結果

画面に表示された日付、時間のピッカーをクリックすると選択できるカレンダーが表示されます。任意の日付を選択すれば日が変わり、矢印を押すことで月も変更できることが確認できます。
また、初期値で設定しているDate()は現在日時を取得することができます。

カレンダー表示形式の種類
カレンダーの表示形式を4つほどご紹介します。これらの4つの表示方法を覚えておけばある程度の場面で問題なくカレンダー機能を組み込むことができます。
カレンダーを日本語で表示
カレンダーを日本語に変更するにはenvironment()を使用します。
environment()の設定値にロケールという国や言語の設定を行う値を渡します。ここに日本を意味する”ja_JP”を設定することでカレンダーを日本語表記にすることができます。
DatePicker(selection: $selectedDate, label: { Text("日時情報") })
.environment(\.locale, Locale(identifier: "ja_JP"))
表示結果

localを未設定だった場合には英語で表示されていた年月日、曜日の表示が日本語になっていることが確認できました。
カレンダーを和暦で表示
カレンダーの年月を令和、平成、昭和などの和暦を用いて表示することもできます。
年月の表記を和暦に変更するには、日本語に変更する際と同様にenvironmentを使用します。設定値にはcalendarを用います。
DatePicker(selection: $selectedDate, label: { Text("日時情報") })
.environment(\.locale, Locale(identifier: "ja_JP"))
.environment(\.calendar, Calendar(identifier: .japanese))
表示結果

日付だけを表示
ここまでご紹介してきた内容では日付のカレンダーと時間を選択する項目が両方表示されてきましたが、日付だけを表示することもできます。
日付のみを表示させるためにはDatePickerにdisplayedComponentsをパラメータとして渡します。displayedComponentsにdateを指定することで時間を非表示にしてカレンダーのみを表示することができます。
DatePicker(selection: $selectedDate, displayedComponents: .date, label: { Text("日付情報") })
.environment(\.locale, Locale(identifier: "ja_JP"))
表示結果

時間だけを表示
カレンダーを非表示にして時間だけを表示するにはdisplayedComponentsにhourAndMinuteを設定します。
DatePicker(selection: $selectedDate, displayedComponents: .hourAndMinute, label: { Text(“日付情報”) })
表示結果

まとめ
ここまでご紹介したDatePciker()の内容について以下にまとめます。
- カレンダーの表示にはDatePicker()を使用
- カレンダーの設定値にはselection,labelを設定することで表示可能
- カレンダーはlocaleにja_JPを設定することで日本語で表示可能
- カレンダーはCalendarにjapaneseを設定することで和暦で表示可能
- 日付のみ、時間のみを表示するにはdisplayedComponentsにdateもしくはhourAndMinuteを設定
他にもナビゲーションビューを利用した画面遷移やオプショナル型を行う方法などについても解説していますので以下の記事もSwiftUIを利用した開発に役立ててみてください。
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