【Java初心者】変数の種類とルール

Javaにおける変数の種類とルールについて解説していきます。
変数はJavaだけでなく、プログラミング初心者にとって重要な項目になるため
この記事をお役立ていただいて、変数を使いこなしてみてください。

1.変数とは

数字や文字列などを格納しておく入れ物、箱のようなものです。

好きな時に箱から出し入れ

計算式の結果や文字列などを保存して好きなときに後からその内容を参照したり利用したりできます。
また、保存しておく数字や文字列の意味に合った変数名をつけて保存しておくことで後から利用する際にそのデータが何なのかをすぐに理解することができます。

2.変数の種類

データ型名格納できるデータ使用頻度
long大きな整数(64bit)ほぼない
int通常扱う整数(32bit)非常に多い
short小さな整数(16bit)ほぼない
byte最小の整数(8bit)ほぼない
double通常扱う小数(64bit)まぁまぁ多い
float曖昧な少数(32bit)ほぼない
String文字列非常に多い
boolean真偽値まぁまぁ多い
char1文字ほぼない
代表的なデータ例

上の表に示すとおり、プログラムが扱うデータにはいくつかの種類があり、その種類のことをデータ型と言います。
扱うデータに合わせて、変数も種類を変えなくてはなりません。
そこで最初に変数を作成する際に、変数のデータ型を決めてしまいます。
これを変数宣言と言います。
実際に使用頻度の高いデータ型をいくつか紹介します。

・int

整数の値を格納できます。整数の計算結果や後で使用するために保存しておきたい数字を保存しておく際に使用できます。
-2,147,483,648~2,147,483,647mまでの範囲の数字を格納できるため、大体の場合はintで対応できます。

int age = 18;
int result = 1 + 2;

・String

文字列を格納できます。文字列を入れる場合には、必ずダブルクォーテーション[“”]で囲む必要があるので注意しましょう。
また、String型の変数に数字を入れても文字として扱われるため、計算などには使用できませんので注意が必要です。

String name = "jackson";
String number = "7";          ⇦計算などには使用できない

・boolean

真偽値を格納できます。trueかfalseです。ボタンが押されたか?計算結果は想定通りか?などYesorNoの問題の際に使用できます。また、if文などの条件式の中に真偽値だけをそのまま入れて利用することもできる便利なデータ型です。

boolean checkResult = true;
if(checkResult){          ⇦checkResultの値がtrueなら条件式を通る。
・・・・・・・・・
}

3.変数宣言

データを作成する箱(変数)を用意することを変数宣言と言います。
「2」で説明したとおり、プログラムで扱うデータは何種類もあり、扱うデータに合わせて変数のデータ型も変えなくてはいけません。
変数宣言では、箱を用意する際にその箱に格納できるデータの型も同時に決定します。
以下のようにStringの箱には文字列しか入れることができず、intの箱には整数しか入れることができません。
利用シーンを意識しながら変数宣言を行いましょう。

⭕️  String myName = "john";
⭕️  int number = 112233;
❌  String myName = 111;
❌  int number = "あああ";

4.変数名の掟

ここまでの説明でわかる通り、変数とは便利な存在であり、プログラミングを行う上では欠かせない存在ですが、守らなければならないルールも存在します。

・利用目的のわかる名前をつける!

変数名は基本的にアルファベット、数字、アンダースコアなどの組み合わせで作ります。変数をパッと見ただけで利用目的がわかるよう、名前は「name」年齢であれば「age」といったセンスのある名前をつけましょう。また、複数の単語を繋げた変数名をつける際は、新しい単語の始まりの文字を大文字にしましょう。
例えば「これはペンです。」という変数名をつける場合であれば「thisIsAPen」になります。

・同じ変数名は使わない!

データ型が違うとしても区別ができなくなってしまう恐れがあるため、同じ変数名を使用することはやめましょう。

・大文字・小文字を区別し小文字で始まる名前をつける!

Javaは大文字と小文字を厳密に区別して見ているため、1文字でも間違えてしまうと別のものとして扱われてしまうため注意しましょう。
また、変数名は基本的に小文字で始め、大文字で始まる定数と区別するようにしましょう。

・禁止用語を使ってはならない!

禁止用語とは一般的に予約語と呼ばれるものです。予約語とは、クラス・メソッド・条件式などで利用される単語を指し、これらを単体で変数名に使用することはできませんのでご注意ください。

予約語の例

abbstract/boolean/break/byte/case/catch/class/else/final/if/import/int/interface/new/private/public/return/static/this/while......etc

まとめ

以上、参考になった方も参考にならなかった方も読んでいただきありがとうございました。